このエントリーをはてなブックマークに追加

2012年5月27日日曜日

トライリンガルとして未来を生きる



久しぶりです。


(黄山の変なとこで撮りました)

中国留学生活もあと約一ヶ月で終えます。 

航空券も買いました。
6/30に日本に戻ります!




今日は言語について考えました。 

考えたきっかけは、この前上海で2年ぶりに中国人の友達に再会したこと。 

2年前は、英語でしか交流しなかった。でも、今は中国語で交流できる。おかげでもっとリラックスして深いことを話すことができました。
 日本でアイセックを通じて来てた中国人の友達と中国語でコミュニケーションすると、「本当に中国語学んで良かったなー」って思います。


(2年ほど前に初めてできた中国人の友達)



僕は高3の時にAYUSAという交換留学団体を通じて、アメリカに1年間留学しました。 

そして、帰国後半年間勉強してSFCに入学し、2年夏からここ浙江大学(2012中国大学ランキング1位)に1年間留学しています。 



(到着初日に撮った校門の写真。125年目です)




人生二度目、二カ国目の留学生活です。
 たまに「どのくらい中国語話せるの?」と聞かれますが、よく答えに困ります。

日常会話はほぼ問題ないと言ったところ。初対面の中国人に日本人だと気づかれず(日本人に見えないからね)後で日本人っていうとびっくりして「中国人だと思った」てたまに言われるくらいです。 



そもそも、僕が中国語を勉強しようと思ったきっかけは単純なものでした。 

SFCに入学した頃、「SFCは言語教育すごいらしいから、ちゃんと習得したいなー」と思ってました。「スペイン語とフランス語はんー、もうしばらく欧米文化はいいか」「韓国語も需要なさそうだしなー」「じゃあ、中国語だな!世界で一番話す人口多いみたいだし」っていうすごく単純なノリでした。



志望理由書を書く時に、中国語を学ぶことに対してもう一度真剣に考えました。 



それで思ったのが、「中国語は広い世界を見るための必要不可欠な手段」だということ。 

世界最大の人口、急激に発展する社会、chinese is everywhere in the world、国際社会での中国のプレゼンス上昇、中国市場に対する需要„,どっからどう考えても、中国語を話せるようになるのは大きな武器だなと思いました。


(SFC出身でアイセックジャパンを率いる高橋諒、日中韓語を操りもうすぐカナダ留学に行く優秀な金ちゃんと共に。)


 それから週4回の授業、本当に辛かったけど、面白いSFC独自の教材と面白い先生、面白いクラスメートのおかげで、中国語学習の楽しみを覚えることができました。

そして、色々あり留学に至り(その理由は省きます)、「問題なくコミュニケーション取れる」ところまできました。 

現在21歳、一応3カ国を基本的に操れるトライリンガルになることができました。




では、これからどう生きていくのか。この能力をどう活かしていけるのか。ということをひたすら考えました。



そして、出た結論は、 「日中の架け橋」ではなく、「世界をつなげる役割」を果たしたい。 


もっと詳しく言えば、「世界と東アジアの架け橋」になりたい。



例えば、欧米企業で東アジアを担当をする仕事。もう2年近くインターンしているFocus Japanでやっている「日本の伝統工芸品を中国、さらには海外に販売する」こともそう。

イメージで言うと、世界地図があるとする。「日本-中国」とか「日本-アメリカ」っていう一本じゃなくて、たくさん線があるイメージ。その線を作って一本一本太くする。 



これから、東アジアのプレゼンスは一気に上がっていく。 

ヨーロッパの金融危機とかアメリカの不景気とか代表されるように欧米が引っ張っていける時代は少なくとも経済の方面ではもう短いと思う。そうなると確実に、中国、韓国、日本を中心にアジアの重要性は高くなるはず。 

その時に、欧米とアジアをつなげられるようなことがしたい。


具体的なことはまだまだ思考中です。 


それが、欧米と中国を見て体で文化を理解して、多くの現地人と交流してきた僕が力を発揮できるところなんだと思う。



(1学期の頃のクラス。アジア人だけじゃなくて欧米人、アフリカ人も。本当にグローバル)



これから生きていく上で言語に関して絶対に忘れてはならないと思ったことが3つある。




一つ目は、「言語はあくまでツール」ということ。


言語はツールであって内容が重要。

でも、ツールがないと内容を上手く伝えることができない。結局は「言語<積極性,ノリ,面白さ」なんだと思う。

言語ができなくても、面白いやつは面白い。ただ、言語というツールがないと相手に面白いって思わす難度が高くなるだけ。


よく、英語力とコミュニケーション力はイコールじゃないっていうけど、本当にその通りなんだと思う。


英語下手でもたくさん外国人の友達を持ってる人をよく見てきた。

自分も中国来た頃はほとんど話せなかった(来た頃は「听不懂」ばっか言ってた程度)けど、積極的に中国人コミュニティに入っていって、いつのまにか人脈が広がっていた。

やっぱこういう人に共通するのは「積極性,ノリ,面白さ」なんだと思う。

これからも磨いていきたい。




二つ目は、「持続して学習する」ということ。 


これが言語学習の良いところで、つらいとこなのかもしれない。

 言語学習において持続性が重要ってよく言われる。スポーツによく例えられる。

本当にその通りだと思う。

例えば、一つの新しい単語を習ったとする。それを実際に使えるようになるには、「反復と実践」しかないと思う。
「反復と実践」を持続的にすることが言語学習の肝だと思う。


 帰国しても中国語の勉強を持続することは十分可能。中国人の友達捕まえたり、コミュニティに入っていったり、新聞だって手に入る。
実践する方法なんて今の時代どこにでも転がっている。ただ、現地にいるのと比べて見つけにくいだけ。



三つ目は、「母語をおろそかにしない」ということ。 


僕の友達ならわかると思うけど、僕は日本語が上手くないです。発音とかも違うし、単語の使い方もおかしいし、文の組み立ても下手。そんなこんなで、文章を書く時もなんか違和感あると思います。



 「小学校英語教育」など若い頃からの外国語教育が盛んになる中で、よく言われるのが「国語を大事に」という意見。


おそらく、「国語できるよりも3カ国後話せた方がいいでしょ」って思うかもしれない。


だけど、その3カ国後が中途半端だったらそれは大変。やっぱり深いこと思考するとき、伝えるときは母語でしたい。そこで、母語力の幅が狭いことはすごくもったいないことだと思う。



人生二度目の留学を通じて、言語面以外にも色んなことを学んで身につけてきました。

残りの一ヶ月、その身につけてきたことを整理する時期、それとお世話になった友達たちに感謝する時期だと考えています。 一日一日しっかり生きていきたいです。