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2012年6月26日火曜日

ユニクロから内定ゲットした中国人の友達が、ユニクロに「失望した」理由。

先日、中国人の友達に驚くべき話を聞いた。


「ユニクロの人事は英語ができない」と言っていた。




彼は浙江大学の4年生で、既に日本企業への就職が決まっていて、10月から日本で働く予定。
就職活動では、外資系にしか興味がなく、14社受けた。そのうち、4社が日系企業、他は欧米企業だという。しかし、彼は日本語を学んだことがなく、英語だけで面接を受けていた。今は日本企業でも、英語だけ話せれば入れるところがあると言っていた。


その中で、
ユニクロの面接が一番笑えたよと言っていた。


その状況は以下の通り。


面接で、人事がいきなり日本語を話し始めたらしく、すぐに彼は「I don't understand any Japanese」と言った。そしたら、ちょっと待ってと身振りで伝えられ、違うユニクロの社員を連れて来た。
だけど、その通訳の言っている英語も何言ってるかほぼわからないレベルのヒドい英語だったという。


結局、出身校、大学で勉強してきたこと、なんで日本で働きたいかなど簡単なことだけ聞かれて、5分も経たないうちに終わった。


彼は「もう終わったの?」と疑問を持ちながら終了時に、3日間自分で調査してまとめた「ユニクロの問題点や改善点」の資料を渡した。




その効果もあってか結果、内定をもらった。


だけど、その面接のせいでグローバル企業と言っていて、人が英語もまともに話せない社員がいる会社に入れるか。正直失望した。って思っていたらしい。






僕はこの話を聞いて驚いた。
多分、これを読んでいる人も驚いただろう。


「ユニクロ=グローバル企業」


というイメージがある。社内英語化するっていうニュースも話題になった。
外国人を大量採用して、店長や本部管理職900名を5年以内に全員海外派遣させるっていう人材育成戦略もうちだした。


柳井さんはよく言っている。


「若者よ、日本を出ろ」と。
このテーマに関する著書も出している。


会社をグローバルにするための施策もたくさんうっている。


この考えには大いに賛成。


でも思うのが、ならもっと、そういう海外意識を持った学生を採るために努力してほしい。


この前、ユニクロのサマーインターンシップに応募しようとした。「グローバルに通用してる日本企業だからその空気を体験したい」と思ったからだ。
説明会が6/30,7/1にあって、選考が一週間後にあって、実際のインターンが7月後半から8月3日までだった。
しかし、僕は7/1に帰国して、8/7からバックパック旅行するから、日程が合わない。だから、「7月第2週の説明会(この説明会は別の日程のインターン用)に参加して、8月ちょいまでのインターンに参加することは可能か」と聞いた。


しかし、結果は「サマーインターンシップは特別なプログラムのため、日程調整等のご希望に沿うことが難しくなっております」と。


「海外意識を持った学生を採用したいんだったら、学生の都合を考慮してフレキシブルに対応できないのか」と正直思った。留学のためにこの日程に帰国、旅のためにこの日に出発、だからこの日程では参加できない。ここまで海外意識を押しても、“規定”を優先するのだろうか。


規定は規定なのか、と思って納得するしかなかった。




そして、今回中国人の友達からこの話を聞いた。
もちろん、聞いた話であって事実であるとは限らない(彼が嘘つく理由もない)。全ての人事がそんな人じゃないっていうのも理解している。


でも、
外国人人材を採用する人事が英語ができない」っていうのは明らかに問題だし、そういう実態がある企業は信用ができない。


外国人大量採用っていう目的実現達成のために、もしかしたら人事が足りなかったのかもしれない。でも、この現状は人材の質の低さを表してると同じだと思う。


中国人の彼のように、「こんな社員がいる会社で働きたくない」って思う優秀な人材は逃げていくだろう。




ユニクロは今後も成長していって、世界に通用する日本企業になることは間違いないと思う。だけど、その企業を支えていくのは社員。社員の質が落ちていったら会社はダメになる。


特に、外国人社員を大量採用するという点においては、日本人を雇うよりリスクがある。日本人と外国人の間では“働く”ことに対しての価値観が異なるからだ。日本人のようにしっかり働くっていう保証がなかったり、人材育成の最適な方法が違ったり、人材の能力が見極めづらかったりする。


だからこそ、もっと注意深く力を入れて採用活動を行うべきだと思う。決して外国人とコミュニケーションをまともに取れない社員に採用など任せてはいけないと思う。




今回このエントリーを書いていて思ったのは、必ずしも『企業に対するイメージ=現実』ではないこと。


メディアの影響や、先輩に働いている人がいるなどの簡単な理由で、企業に対するイメージを美化してしまうことがある。
同時に、「企業の理想と現実の間には距離があるかもしれない」と疑うことが大事。「弊社はこんな企業です!」って言っていても、それが理想であって、現実とはほど遠いかもしれない。


就活を終えた友達からこういう話をよく聞くけど、早めに自分で実感することができて良かった。


最後に、
ユニクロが好きだからこそ、今後こういうことがおこらないことを願ってます。















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