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2012年4月1日日曜日

日本のスタバでのできごと〜障害者が生きる環境の違い〜


いまさらですが、2月中旬に彼女の誕生日をサプライズで祝うため日本に㊙帰国してました。


(そりゃ驚くよね。ずっと中国いると思ってたんだもんね)



たまたまめったに行かないスタバに行く機会がありました。そこで体験して思ったこと書きます。

スタバでコーヒーを飲みながら本を読んでるとき、一人の電動車いすを乗った障害者がきた。彼は手も使えず話すこともできず、足もとに置いたひらがな表を足の指で差して、言いたいことを伝えている。


驚いたのは、スタバの店員の接客。

彼の横にひざを付いて、ずっとサービスをしている。ドリンクを持って来て、ストローを差し、彼の口まで持って来て飲ませてあげる。そして、口についた飲み物をティッシュでふいてあげる。まさに、障害者施設の介護人のような対応。

そして、ずっと会話をしている。この光景を見ること30分以上。これを見ていて最初は、日本のサービスのレベルに驚いていただけでしたが、後々一つの疑問が浮かんできました。




「これはスタバのマニュアルなのかな?」




カウンターを見てみると長い行列が出きている。店の利益、効率から見てみればもしかしたら損かもしれない。
しかし、このような「障害者を手厚くサービスする様子」を見せることで、好感度を確実にあげている。 おそらく、店員には利益とか好感度とかそんな考えをないだろう。
なぜなら、おそらくこれが日本人の国民性だから。


「困っている人がいたら助ける」これを子供の頃から強く学校で言われつづけてきた。そうやって教育されてきたから、”助ける”という行為は身に付いている。 

一方で、中国ではどうだろうか。



まず、中国では街で障害者をあまり見ない。「障害者はどこにいるんだろう」と思わされるぐらい。障害者が外に出れるような環境ではない。バリアフリーの施設はあまり見ない、エレベーターがない建物も多い。
そして、なんといっても交通手段がない。ステップダウンのないバスに車いすの人がどうやって乗るんだろう。そして一番大きな根本にある原因。


それは人々の障害者に対する意識である(または老人などの弱者)。
中国で一番発展している都市と言われる上海。地下鉄を乗る時は、扉が空いた瞬間我先にと走って座ろうとする。そして、老人が乗って来ても譲ろうとする人は少ない。杭州のバスでもよくそのような光景を見る。 


「これは中国の国民のレベルなのか、それとも国民性なのか„」とよく思う。 「自分が良ければそれで良い」そんな考えが強すぎる気がする。


発展途上だからしょうがないっていうロジックは古いと思う。隣国の日本ではさっきのスタバの話のように、障害者が生活できる環境が整っている。そして、教育の影響が大きい。




他国の良いところを学びながら発展していく、これが一番の理想です。


逆に日本も中国の良いところを学んでいかないといけない。


変な優越感を持って中国に接していたら結局損するのは日本側だと思う。これがいつも思う日本人のダメなところ。


最後に、このスタバの店員には感謝しています。


「日本っていいな」って改めて気づかせてくれたこと。
「やっぱ日本のサービスはすごいな」って思わせてくれたこと。




自分の役目はこのような日本の良いところを世界に伝えること。そう強く感じました。
(また中国へ)

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